奥さんに子供のスーツを新調してやってくれと言われて、日曜日に近所の銀座山形屋へ行ってきました。
イージーオーダーで7万円。俺ももうしばらくスーツなんか新調してないんで、今の相場っていうか流行もわからないんですが、リクルートスーツにはこれくらいでしょうか。
スーツというといつも思い出すのは亡き父のことです。「一番最初の背広は俺がつくってやるからな。二着目からは自分で作るんだぞ。」そう言われて、母と二人で日本橋の三越で当時で30万円の背広をあつらえてきました。生地の名前は今でも覚えてる。イギリスのキルガー・フレンチ・アンド・スタンバリー(Kilgour French & Stanbury)。ぬめっとしたカシミアのような風合いの生地でした。
まさに、ボンボンだったね。>俺二着目は自分でとか言われながらも、結局は夏物も欲しいとかなんとかうまいこと言って、二着目もキルガーフレンチで仕立ててもらったのでした
その時の俺の父親と比べて、今の父親としての俺はどうだろう。7万円のイージーオーダーがいっぱいいっぱいの俺。律儀に「ありがとう」と繰り返す息子。なんだかすまいないね。何もしてやれなくて。ほんとに。