連休の最終日、母と弟と俺とで、俺の車でお見舞いに行ってきました。
同じ区内なので、車で行けばほんの15分位のところです。母が、一人でバスで行くと一時間近くかかると言っていました。
部屋はよく陽のあたる部屋で、暑いくらいでした。暑さにはめっぽう弱い父でした。せめて窓でも開けてやりたかったのですが、転落防止のためでしょうか、鍵が閉まっていて開きません。
少し髭が伸びていたので、シェービングクリームを塗って髭を剃ってあげました。鼻毛も切って、爪も切りました。日焼けの後のように、皮膚が剥がれていたので、タオルで体も拭きました。
髭を剃っている間、刺激を与えたからでしょうか、目を開けてはくれましたが、最後まで一言も言葉は発してくれませんでした。
床ずれ防止用に買ってきたクッションの一つを両足の間に挟みました。足はもう骨と皮だけになっています。ソマリアかどこかの栄養失調の子供の足のようです。
きっとあの足では歩くどころか立つこともできないでしょう。そんな足になっていました。
意識さえ戻れば、父はどんなに辛いリハビリだって嫌がらないはず。歩く練習に励む父の姿を見たいものです。
