My Log My Life

僕の人生のログ、lifelogです

会社近くの三省堂で買った本『「イライラ脳」の人たち』:600円

「イライラ脳」の人たち 脳の仕組みから探る男女の違い

光文社

このアイテムの詳細を見る


ちょっと最近、私事でイライラする事多く、何気に題名に惹かれて読んでみました。

カバーのイラストからして、ベストセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』に似ているので、そんな本なのかなと思っていました。

やっぱ、最初の部分は、男脳、女脳の違いについて書かれていたね。女の方が、男より言語が発達していると。『話を聞かない男・・・』と同じだったね。

でも、この本全般で語っているのは、脳についてより、『心』についてだと思ったな。サブタイトルの「脳の仕組みから探る男女の違い」は、うまくこの本の全体を表していないような気がした。

そもそもこの本は女性読者を対象にしているようだったが、男の俺にも十分興味深い内容だった。

頭に残ったフレーズでは、まず、『心の御飯』かな。心にも御飯が必要であると。それは親や他人との「ふれあい」ってことだ。でも、御飯にも美味しい御飯と不味い御飯があると。美味しい御飯を食べていれば、心はすくすくと健全に育つのだけれど、不味い御飯ばかり食べていると、どこか歪んでしまうわけだね。でも、美味しい御飯が無ければ、不味い御飯でも食べなければならない。不味い御飯でもほしいと思うようになる。親から美味しい御飯を与えられなければ、不味い御飯でもいいからもらおうとする。つまり、親から愛情をそそがれなければ、悪さをして、しかられてもいいから親の関心を引こうとするわけだ。なんか、悲しい話だ。

それから、『男は「不変」という幻想を抱き、女は「不変」という証拠を求める』
つまり、男は「愛してる」とか言わなくたって、結婚したら、もうずっと愛してるに決まってると。対して、女はその愛情表現を結婚記念日のプレゼントや、毎日の生活の中に求める。ってことだ。
これってよく言われることではあるんだけど、俺からすると、「ちょっと、そうですか?」みたいな感じだな。俺は結婚なんか一回しかしてないから、サンプルも一人しかいないもんで、最近の女性がどうなのかよく知らないけど、うちの女房なんか、全くそんな証拠を求めたことは無いぜ。結婚指輪だって、結婚した次の日には「はずれなくなると困る」とか言って外しちまったし。結婚記念日の外食も2回位しか続かなかったかな。披露宴は、ちょっと有名なフレンチのレストランでやったんだけど、そこで結婚記念日にはディナーをしてたんだ。2年くらいはね。曰く「あそこまで行くのが面倒」とのことだ。
対して、俺は「不変」という幻想は抱いていたかもしれない。今はもう抱いてないけど。「年々歳々人の心同じからずや」そう、今は思ってるけどね。

そして、「すべての事柄は自分の中に答えがある」ってことで最後は終わってるんだけど、これも、簡単な言葉だし、言い古されているような気がするんだけど、重く感じたなぁ。『夜と霧』っていう本を例えに持ってきてたけど、これはナチス強制収容所での自らの体験を精神分析学者が書いた本だそうだ。死と隣り合わせの強制収容所の中で生きている人でさえ、幸せを感じることができるのだそうだ。

これはもう宗教だね。著者はspiritual(スピリチュアル)と表現していたけど、悟りに近いかもしんない。

果たして、俺は自分の中に答えを見つけ出すことができるのだろうか。

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くアラン ピーズ バーバラ ピーズ Allan Pease
4072352179

夜と霧 新版ヴィクトール・E・フランクル 池田 香代子
4622039702