お得意先の50周年記念のパーティーに出席してきました。僕との付き合いはそのうちの半分の25年くらいかな。今はそれほどの取引はないのですが、お招きいただいて大変光栄でした。ちらっと「折角の休日になんで片道2時間近くかけて行かなきゃならんのじゃ…」って思ったりも…
普通、こいうパーティーって4分の3は業者で、飲み物を寄贈させたりご祝儀目当てでやるケースが多いんですが、今回は発起人がお店のお客さんで、集まった人もほとんどが馴染み客で業者は極僅かだったようです。挨拶に立ったお客さんたちは口々に「頑固で、短気で、口うるさい、だけど大将のつくるお蕎麦は最高」みたいに褒めちぎっていました。ここはドMの集まりか!
とまれ、50年、同じお店をやってくっていうのは大変なことです。うちの会社の周りの飲食店なんかコロコロ変わってます。だいたい一年続けるのが難しい。そんな世の中で何人もの弟子に店を持たせ、二人の息子も立派に同業で頑張ってるなんていうのは最近は珍しいかもしれないです。ここの大将みたいに住み込みで弟子を取って、仕事を教えてお店を持たせてなんていうやり方はこの世代が最後でしょう。今の人にはそんなやり方は受け入れられない。
そおいえば、床屋のマスターが「営業時間が終わってから技術指導なんかしようものなら『残業代はでますか?』とか言われちゃうから、やんなっちゃう」って言っていたのを思い出しました。
たくさんの弟子とたくさんのお客に愛され、大変羨ましく思った時間でした。
とらや 竹皮包羊羹 1本入 | |
とらや | |
とらや |
ちなみに引き出物の虎屋の羊羹は相変わらず美味しいこれが好物だった父を思い出しながらいただきました