もうすぐ俺の50うん回目の誕生日なんですが、息子からプレゼントをもらいました
岡本太郎の、顔のついたタオルハンカチ。
息子は知らなかったと思いますが、岡本太郎の作品を見ると、父を思い出します。あれは何の帰りだったでしょうか。当時、東京都現代美術館に岡本太郎の「明日の神話」が展示されてまして、ちょっと寄って観ていこうと父が言ったのでした。
この時、現代美術を初めて鑑賞しましたが、とっても新鮮な感じがしました。今まで、こんな芸術があるなんて知らなかった。
父は頭のいい人で、大学は工学部でしたが、文学や美術にも興味があって、晩年には源氏物語を原書で読むことに精力を注いでいました。古典を原書で読むために、まず、三省堂に行って、「『古典の文法の本はどこですか？』って店員に聞いいたら、ここからここまでです。っていうから、『じゃ、全部下さい』って言って買ってきた。」そんな父でした。
いまこの明日の神話は渋谷のマークシティの通じるコンコースに永久展示してありますが、ここを通るたびに父を思い出します。
俺の息子も、いつか俺のことを父として誰かに語ることがあるだろか。自分の息子だか娘だかに語るとして、俺をどう語るのだろうか。自転車ばっかり乗り回してて、帰ってくるとビールばっかりグビグビ呑んでて、お金は残せず、…
面目ござらん
