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Amazonで買った本『もし高校野球の女子マネージャーが…』:1,680円

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社

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経済学部出身の人なら誰でも知ってる(らしい)ドラッカーの『マネジメント』。

これは、高校野球の女子マネージャー川島みなみが、勘違いして買った『マネジメント』を「野球部も組織だから、マネジメントという点では共通だ」ってことで、『マネジメント』に書いてあることを実践していく新米女子マネージャーの物語です。
その女子マネージャーを通して、解りやすく簡単に『マネジメント』を解説しているわけです。

で、これ、面白かったのは、人物の設定なんですが、監督に加地誠。東大出の秀才で、野球部のコーチとして母校の野球部をみることになった。しかし、当時の監督の不祥事で、望まなかったが監督になった。エースの浅野慶一郎。県大会で味方のエラーから招いたピンチに加地から交代させられてしまう。これを切っ掛けに監督とわだかまりができてしまい、口もきかなくなる。練習もサボりがちで、出てきても仲のいい部員とお喋りばかりしている。

20数人の野球で練習に出てくるのはいつも4,5人。練習の出欠も取らなければ、休んだのを咎める者もいない。部全体をやる気のない、不貞腐れた雰囲気が支配している。

これ、なんかそっくりな会社を知ってて、思わず苦笑いしました。

あることが切っ掛けで不貞腐れて本来の実力を発揮できない・しない社員。その切っ掛けを作った上司はただ虚勢を張るのみ。組織としてはよくないね。個々人にとってもすっごくよくない。どうしてこんなになったのか。どうしてだめなのか。
みなみと同じように『マネジメント』にその答えを求めると、やっぱ組織の目的がはっきりしてないせいだと思う。

きっと聞けば、「上質な○○(伏字)を通じお客様に価値を提供し、○○(伏字)の発展に貢献すること」とか言っちゃうんだろうけどね

みなみは野球部の目的を「見る人に感動を与えること」と定義していた。そして、顧客の定義。「野球を見る人であり、学校が所在する地域の人であり、高野連であり、教師であり、野球部員である」と定義していた。これは前にも書いた「いちばん大切にしたい会社」に書いてあったことにも通じると思ったなぁ。

読むのが遅い俺でもあっという間に読み終えました