この日、夕方5時から病院の先生が話があるとのことで、家族が集まるように言われていました。
ところが、朝、容態が悪いとの連絡があり、急遽、病院に駆けつけました。
今まで生死のギリギリのところを保ってきたが、昨晩より容態が一段悪くなり、このままでは植物状態になるか、助からないという説明を受けました。
家族の全員一致で緊急手術をお願いしました。頭蓋骨を10センチ四方切り取り、中に溜まった血を取り除き、膨れ上がった脳の圧を下げるというものです。
2時間ほどで手術は無事終了し、ひとまず生命の危機は脱しました。
依然意識は戻りませんが、少しうす眼を開けてくれるようになりました。焦点の定まらない視線の先に自分の顔を置いて話しかけました。
俺は、自分の書いたブログを何度も読み返す癖があります。2月25日のブログは何度読み返しても、何度思い出しても涙が止まりません。仕事をしていても急に涙があふれてしまいます。「目が真っ赤ですけど、どうしたんですか？」とか、「寝てないんですか？」と言われてしまいます。書かない方がよかったかもしれません。でも、記録しておかなければという思いもあるんです。
父は前立腺の癌を患い、心臓に疾患があり、肺も患っています。「健康診断をするたびに病名が増えていく。でも、人間、なかなか死なねぇもんだなぁ、ワッハッハ」
そんな父です。
まだ、相談したいことがたくさんあります。話したいことがたくさんあります。
目を覚ましてください。
